おかあさんねこがみていないまに、 ひとりで でかけて だいじょうぶかな。
子どもは、ちいさなねこの好奇心と同じようにこの
絵本の中に引き込まれ、ちいさなねこと一緒に
なってどきどきしたり、心細さを経験したりします。
【絵本 *2・3歳〜】
石井桃子 文、横内襄 絵/福音館書店 (1967/01)
先日(2008年4月2日)お亡くなりになった石井桃子さんの遺された
絵本や児童文学へ“おでかけ”していきます。
石井桃子さんといえば、海外の作品を数多く翻訳されていますが、
これは、石井桃子さんご自身の創作です。数多くの石井作品の中でまず、
この絵本を取り上げようと思った訳は、この絵本が次男にとって、
最初の「文学体験」となったからです。
この絵本は、ちいさなねこがひとりででかけて、子どもにつかまえられそうに
なったり、大きな犬にあったりするおはなしです。
まだ2歳だったと思います。読んだ後の次男が目にいっぱい涙をためていました。
ちいさなねこと一緒になってどきどきし、そしてホッと安堵の涙だったのでしょうか。
こんなにも心を寄せることができるんだ、とびっくりし、
次男がいとおしくもなったのであります!
ああ、このおかあさんねこの堂々としていること!
1963年こどものともが初出です。まわりの背景…走っている車などはさすがに
レトロな感じになっておりますが、おかあさんねこのちいさなねこに対する愛情は
少しもぶれず、この見据えるような表情にもそれが感じられます。
小さい子ども向けのおはなしにありがちな甘ったるさはなく小気味よい語り口。
そこには、石井桃子さんの幼い人に対する敬意が感じられる気がしました。
この絵本、2007年8月に新規製版されました。
こどものとも50周年記念ブログによると、「こどものとも」創刊50周年を機に、
「こどものとも」の初期作品について、現在のデジタル技術を駆使して
原画から新規製版されたそうです。
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* 石井桃子 * 横内襄 * [冒険] * [☆ち] * [60年代]







