「こどもの本のくに」おでかけガイド

おすすめ絵本・児童書を中心に、緑のカーテンなど 暮らしについても

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

174* はなのすきなうし

はなのすきなうし (岩波の子どもの本 (11))いつも ひとり、くさの うえに すわって、しずかに はなの
においを かいで いるのが、すき
」…そんなふぇるじなんど
ひょんなことから闘牛場へいくはめに…。
スペイン内戦(1936-1936)真っ只中で出版されたこの
絵本、闘わないフェルジナンドが投げかけたものは…。
【絵本 *小学生~】

マンロー・リーフ 作、ロバート・ローソン 絵
光吉夏弥 訳 / 岩波書店(1954/01)



2009年は丑年(うしどし)。牛が主人公の絵本で、こどもの本の紹介を始めます。

でも、私がこの絵本を取り上げようと思ったのは、実はそれだけではありません。
いつも ひとり、くさの うえに すわって、しずかに はなの においを かいで いる
そんなふぇるじなんどと、そのお母さん牛の対応に感じ入るものがあるのです。

ライン
おかあさんには、ふぇるじなんどが さびしがっていないことがわかりました。
-うしとはいうものの、よくもののわかったおかあさんでしたので、
ふぇるじなんどのすきなようにしておいてやりました。

ライン2

「みんなといっしょ」ではない個性を、こんな風に見守ることは、
実は案外難しいことだと、我が子を持ってみて感じています。
他の子と比較して一喜一憂したり、「みんなといっしょ」だと安心したり。

でも、「みんなといっしょ」の持つ危険性もあるのですよね。
その最たるものが軍国主義です。
この絵本は1936年、スペイン内戦(1936-1936)のさなかに出版され、
戦わないフェルジナンドが政治的に解釈され、物議をかもしたのだそうです。
解説によると、それに対しマンロー・リーフは、次のように言ったそうです。


「フェルジナンドが花の匂いをかいで闘わないのは、
よい趣味を持ち、またすぐれた個性に恵まれていたからだ」。

話は、少しそれますが、長男も小学4年生になり、周りのお友達が
ひとり、またひとり、と、中学入試のために進学塾に通いだしました。
ちまたでは「勝ち組」「負け組」「格差社会」という嫌なことばが充満しています。
そんな中で、心がザワザワしていまいた。
いえ、息子が、じゃなく、私が、です。
(息子は、いいのか悪いのか、オレは卓球いのち!で、呑気にしています。)

でも、やっぱり今は、「はなのにおいをかぐ」時期でいいんじゃないか、と
最近また、思いはじめています。誤解のないように言っておくと、
中学受験を全面的に否定しているわけではないです。
ただ、今のウチの子ように、特に目標もない状態では
得るものよりも失うものの方が多いように思ったのです。

やみくもに「いい学校に入る」ために勉強するよりも、
10歳のみじみずしい感性で吸収してほしいものが、他にあるような気がして。
「甘い!」っていわれちゃうかな~(笑)。

でも、マンロー・リーフのことばのように、趣味や個性を大切にすることで、
自分の中心軸がしっかり育っていれば、
絶体絶命の場でも絶望的にならずにすむばかりか
切り抜けるヒントがあるかもしれない…。

文章量は短いですが、【絵本 *小学生~】にしてみました。ちなみに、
当の長男、闘牛場の場面では「ヤバいよ…」ってつぶやきながら、
身を固くしていました。
今はわからなくても、心にひっかかりを持つことで、いつか
この絵本の持つ意味がわかる日がくるかも。そんな風に思いました。

にほんブログ村 本ブログ 絵本・児童書へ 「なるほど」「読んでみたい」のお気持ちを、クリックで表していただけると→
とってもうれしいです★(ランキングのページに飛びます。)
関連記事

| 絵本/小学生 ~ | 11:14 | comments:18 | trackbacks:3 | TOP↑

COMMENT

同感!

私は塾を開設しておりますが、決して有名校へ入学させるものではありません。その子が持った目標を応援する身近な存在と心得ております。
大切な感性を磨く個性を出す小・中・高校生の時期を時間を大切にして欲しいと思っております。
不登校の子もいます。精神的な面で大学の心理学科の先生からの紹介の子もいます。普通に学校に通っている子もいます。でも、みんな大切な時期を迎えているんですね。
学力も心の安定なしでは向上しません。更にはお子さんのように「卓球命」と同じく「バレー命」の子もいます。その為に○○高校に入りたいという目的を持っています。
その姿が輝いているからこそ、生きているんだと思うんです。
お子様にも声援を!

| 風小僧 | 2009/01/05 12:30 | URL |

おおお♪この本は私が読んでみたいな~。
「はなのすきなまつんこ」なので(笑)
昨日は本屋さんに行きました。
子供たちはすごろくを選んでいましたよ。後ろに福笑いがついていて、楽しくゲームをしていました♪
応援ぽち。

| まつんこ | 2009/01/05 13:31 | URL |

風小僧さんへ

「その子が持った目標を応援する身近な存在」の風小僧さんの言葉、
うれしかったです。これから親の言葉が疎ましく思える時期もくるでしょうし、
そんな時「この人の言うことは聞いておこう」と思える存在に出会えるといいな、
と思います。夢中になり目を輝かせた経験は、その後の息子に必ずプラスに
なる、そんなことを思いながら見守っていこうと思います。

| なずな | 2009/01/05 21:41 | URL |

まつんこさんへ

「はなのすきなまつんこ」さん(笑)、こんばんは!
植物に強いまつんこさん、コルクの樹ってご存知ですか?
この絵本に出てくるのですが本当にこんな樹なのか、
とても気になっていたのです。ご存知だったら教えて下さい!

| なずな | 2009/01/05 21:46 | URL |

懐かしい絵本です

素朴で地味な感じの絵本ですが、考えさせられるものがありますよね。
「センス・オブ・ワンダー」の世界に通じるものがあるような…。
家の子どもたちは上の息子は高2の2学期まで、娘は中3の夏まで塾には行っていません。息子は中学時代に「時間を縛られたくないから」「自分のペースで勉強したいから」と言いい、娘も部活命で部活で精一杯と言うので、本人が行きたくないのならとそのままにしていました。
小学校の時なんて2人とも遊びで精一杯で私も呑気だったので、塾の事は考えなかったです。
それが、良かったのか悪かったのか…!
でも、2人ともいい子に育ってくれています。って、単なる親ばかかな?

| ナン | 2009/01/05 22:15 | URL |

ナンさんへ

土地柄もあるのでしょうか、周囲は低学年の頃から放課後は習い事に忙しく、
去年あたりからは進学塾へという流れがありました。
息子は一緒に遊ぶ友達を探すのに苦労しながらも、少しずつ仲間が増えて…
サッカーや卓球に忙しい毎日です。去年もその様子を記しているので、その
記事を読んで下さるとうれしいです♪
http://book727.blog118.fc2.com/blog-entry-203.html

| なずな | 2009/01/06 07:47 | URL |

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

このお話私も好きです。一人でいることが好きというのは、私の中にもあります。

ただ、私の場合は、人とわいわいとするのも好きですが。

世の中の流れというものは、その時その時で変わっていきますから、何が自分に大切でそうでないのかを知っていないと、流されていくだけの人生になってしまうということがあると思います。

| はなびや | 2009/01/06 12:16 | URL |

この絵本は私は子どもの時に読みました。
子ども社会では強い子が幅をきかせてたので、大人しくて優しいものを肯定する内容に心癒されてました。

やっぱり目標を持つのが何よりも大事ですよ~。
自分の進路について、頭悩ましていろいろ考えたり苦しんだり、努力したりする経験も大切だと思います。
中学受験ではそれがないですよね。小学生だから親が決めてしまう部分も多いし。
うちの子らは今とっても苦しんでますよ。選択の幅が狭いもんで・・。(^^;
選択は本人任せで、親はお金の心配だけして気楽なもんです。

| るるる☆ | 2009/01/06 15:54 | URL |

v-308 あけましておめでとうございますぅ
昨年も色々な絵本を紹介してくださり、また私のブログにも遊びに来て下さってありがとうございました。
今年もこんなマイペースな私ですが、仲良くしてやってくださいませませv-398

さて、この絵本私も読みました。
まだブログでは紹介していないのですが、ぜひTBお願いしますね。
私もこの絵本の個性を大切にしている母心に見守る力強さと、母の愛を感じました。
私もどちらかと言うと…個性が強く、自分の世界を崩さない方なので、さぞ両親は苦労しただろうなぁ~って思います。
でもそれが今、自由に絵を描かせてもらえているので感謝と幸せな気持ちでいっぱいです。
以前に知人に聞いた話ですが…
「桃」「桜」「梅」もそれぞれ咲く時期とかかる時間は違えども、その時に一番きれいな花を咲かせることができる。と言う言葉を聞きました。→子どもが大人になるのに、同じ時間はかかるけどその中での育ち方はそれぞれ違いますよね。個性を生かしてきれいな大人の花を咲かせることができれば、みんなe-278って私は思うんですけどね(^^)まぁ~私はe-278か!?って言われると微妙ですが(汗)
フエルジナンドの生き方は、やっぱり素敵だなぁ~。

おっ!! グリムスちゃん大人の木おめでとうございますぅv-255
まっすぐに伸びた木は、なずなさんの心を見ているようで素敵ですv-352
私は、またおばけサボテンにならないか…心配…これも個性か v-399!?

| ミヅポン | 2009/01/06 18:56 | URL | ≫ EDIT

中学

この絵本、ずいぶん前に読んだきりでした。
なずなさんの記事を読み、またじっくり読みたくなりました。

うちのあたりは田舎なので受験すべき中学がほとんどなくて、中学受験とはほとんど縁がないです。通う交通手段もないし(笑)。
小学4年から3年間も受験に向けて、親子でがんばるなんて、信じられませーん(笑)。
長男の高校受験ですら、最後の半年間週1回の講習に通っただけでしたから・・・。それでも、夕食の時間やら送り迎えやら長男中心の生活で慌しかったです。

ところで、今次男が中学の担任と折り合いが悪くて・・・。この先生、教師としてはかなり問題ありだと感じます。私立中学なら雇わないのじゃないかと・・・。
学年主任やいろんな先生と話をするうちに学校の問題点もいっぱい見えてきました。とにかく教師同士のコミュニケーションが悪い。(公立中は教師の異動が頻繁だし)
私立中学なら悪い評判が立っては経営に差し障るので、きっとこんなことはないんじゃないかしら。
エリートコースとか言うのではなく、生徒のことを大切にしてくれる学校を探して選べるという点では、中学受験もいいのかもしれないなと思うこの頃です。

| めーべる | 2009/01/07 11:24 | URL | ≫ EDIT

はなびやさんへ

子どもと関わる仕事をしていると、時々このお話が頭に浮かびます。
子どもがひとりでいる姿を見ると、ついお友達とつなげよう、と思って
しまいがちですが、もしかすると、ひとり何かを楽しんでいる時間
なのかもしれない、と。そんなひとりの時間なのか、それとも寂しい
思いをしている時間かによって、声のかけ方も違ってくるのです。
やっぱり、このおかあさん牛、すきだな。

| なずな | 2009/01/07 17:55 | URL |

るるる☆さんへ

実は、この記事を書く時、迷いました。この絵本を元に私が書きたかった
のは、中学受験に対する私の心の揺れ、だったように思うのですが、
それをさらけ出すのが怖かったのです。私自身が特に目標を持たずに
受験(中学受験、ではないですが)の波にのまれたからかもしれません。
でも、るるる☆さんをはじめ、いろんな方の考えを聞けて良かったです。
「やっぱり目標を持つのが何よりも大事」ですよね…。

| なずな | 2009/01/07 18:07 | URL |

ミヅボンさんへ

「桃」「桜」「梅」もそれぞれ咲く時期とかかる時間は違えども、
その時に一番きれいな花を咲かせることができる。
******
…なんてすてきなことばなんでしょう…。教えてくれてありがとう♪
ご両親の愛に育まれてのミヅボンさんの記事を読んでいて、
私も両親にはいろいろ支えてもらったナ…と振り返ってしまいました。
新しい一年も、またお付き合いくださいね☆

| なずな | 2009/01/07 18:18 | URL |

めーべるさんへ

次男クン、大変なのですね。公立の中学の先生をしている友人がいて、
熱心に取り組んでいるのを聞いているので、一概に公立は…とは言え
ませんが、いろんな歪みのあるのも確かですね…。
私も選択の余地のない田舎で育ち、高校受験、大学受験をしました。
一方夫は、高校から大学の付属。大学入試を経験していません。
好きなことに打ち込めた高校三年間だったけど、高校のテストは厳しく、
かなり勉強した、のだとか。
これを機会に、夫の場合・私の場合・その他の場合など、
いろんな選択肢があることを、息子に伝えるのもいいな、と思いました。

| なずな | 2009/01/07 18:33 | URL |

思い出しました!

公立云々というより地域性というのもあるのかも・・・。

ところで、なずなさんのはなびやさんへのコメントを読んで思い出した本があります。
『子供が孤独(ひとり)でいる時間(とき)』 松岡享子さんの翻訳です。
https://www.kogumasha.co.jp/book/info.php?products_id=1804
うちの息子たちもひとり遊びが好きなタイプだったのですが、読んで安心した記憶があります。
よかったら読んでみてください。

| めーべる | 2009/01/07 21:07 | URL | ≫ EDIT

めーべるさんへ

ありがとうございます。私も随分前にですが、読んだことがあります。
これを機にまた読み返してみようと思います。保育園で勤めていますが、
先日、お迎えの時に我が子が一人で遊んでいる姿を見たお母さんが
「ひとりでいるようなので、見てやって下さい」とおっしゃいました。
その子は、それまで一つの遊びにじっくり取り組まなかったり、
大人を遊び相手にしていたので、私たちは、「ひとりでも楽しめるように
なったんだ」「成長があったね」と捉えて、見守っているところだったことを
伝えましたが。
「ひとりでいる」ことをマイナスに捉えられがちだと改めて考えされた一件でした。

| なずな | 2009/01/08 06:57 | URL |

「はなのすきなうし」私も借りて読んでみました♪
TBさせてもらいます。
でも最近調子悪くて、反映されないことのほうが多いから届くかな・・。

| るるる☆ | 2009/01/09 17:26 | URL |

るるる☆さんへ

TBありがとうございました。私もTBしようかな、とも思ったのですが
言及リンクじゃないから届かないかな、と思い、
コメントでおじゃまさせていただきました。

| なずな | 2009/01/10 09:29 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://book727.blog118.fc2.com/tb.php/482-e9ed5105

TRACKBACK

「はなのすきなうし」

2009年は丑年。 小さい頃うちのおばあちゃんが丑年生まれの弟のことを「こって牛」と言ってました。 頑固で強情で誰が何と言っても動じないマ...

| rururu☆cafe | 2009/01/09 17:30 |

『はなのすきなうし』

1月2日に牛が主人公の絵本ということで思い出した絵本『はなのすきなうし』を紹介しましたが、絵本ブログ仲間のなずなさんのこの絵本の紹介記事を読み改めて読みたくなり

| ちょっと絵えほん♪ | 2009/01/10 15:00 |

はなのすきなうし

はなのすきなうし (岩波の子どもの本 (11))(1954/01)マンロー・リーフロバート・ローソン商品詳細を見る 対象年齢:4さいくらいから~ 著者...

| ジアスのリトルアイランド | 2009/01/18 15:19 |

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。